高リチウム血症とは?
高リチウム血症とは?
高リチウム血症は、血液中のリチウム濃度が異常に高くなる状態を指します。リチウムは、双極性障害の治療に用いられる薬物であり、適切な治療効果を得るためには血中濃度を適切に管理する必要があります。しかし、リチウムの治療域は狭く、少しの変動で中毒症状を引き起こす可能性があります12。
原因とリスクファクター
高リチウム血症の原因には、リチウムの過剰摂取、脱水状態、腎機能障害、併用薬剤の影響などがあります。特に、非ステロイド性抗炎症薬などの一部の薬剤との併用は、リチウム濃度を上昇させることが知られています1。
症状
高リチウム血症の症状には、食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢などの消化器症状や、手の震え、意識障害、運動失調などの神経系症状があります。重症化すると、昏睡や腎障害を引き起こすこともあります234。
治療と管理
高リチウム血症の治療には、リチウムの投与量の調整や中止、輸液治療、電解質の管理などが行われます。また、リチウムを使用する際には定期的な血中濃度の測定が必要であり、特に治療開始時や用量変更時、リスクファクターが存在する場合には注意が必要です1。
まとめ
高リチウム血症は、適切な管理と注意によって予防可能な状態です。リチウムを使用する患者さんやその家族、医療関係者は、リチウム中毒のリスクと初期症状を理解し、早期発見と適切な対応ができるようにすることが重要です。
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