不登校・ひきこもり

学校に行かない子どもを見ると、たいていの大人は二つの理由を思い浮かべます。それは病気か怠けです。病気であれば、病院に行かせようとし、怠けであれば叱責をするでしょう。

病気でもなく怠けでもなければ、何か学校に原因があるのだろうかと考え、「何か嫌なことはなかったの?」と根掘り葉掘り聞こうとします。嫌なことが全くない学校生活などありえないでしょうから、「実は〇〇の時に、ちらっとAちゃんににらまれたのが嫌だった」と言ったことを話すこともあるでしょう。

「他にはない?」とどんどん聞いているうちに、子ども本人も「ああ、それが原因で行けなかったんだ」と錯覚し、思い込んでしまうことになります。


不登校は集団に対して心身がすくんでしまう状態です。高所恐怖症や閉所恐怖症といった不安障害を思い浮かべると分かりやすいでしょう。高所恐怖症の人に説得したり、説教したりしても効果はありません。嫌な感情や不安は増すばかりです。まずは、安定させて本人の納得のもと、スモールステップで再登校を目指すのが王道です。

ただし、小学校低学年では、集団に対しての不安というよりも、母子分離不安といった面を強く持っています。学校が嫌だから家にいたいというよりも、親と離れるのが嫌だから家にいたいのです。親と離れなければならないから学校が嫌になるわけです。

これは低学年だけに見られることではなく、特定の曜日に欠席が集中する高学年の子どもにもいます。その曜日は親の仕事が休みであったりするのです。学校に行きたくないのではなく、親と一緒に過ごしたいのです。

給料をもらっている大人でさえ、職場に行けなくなるくらい心が疲れることがあります。親に話を聞いてもらって元気になることや癒されることは、子どもには必要なのです。

心が疲れて学校に行きたくない時に、「みんなだって嫌なことがあっても頑張って来ているんだよ」と熱く説得されても、自信や元気は失われるばかりで、ますます行けなくなってしまいます。

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